海からここに来るまでのことは覚えていない。
けれど、ぼくには夢があったことは覚えてる。
お父さんみたいな立派なおサカナになる夢。
でも、それは叶わなかったみたい。
「オスシ」ってのになったぼくら。ほとんどがおサカナ先輩なのに、
ぼくはツヤツヤ玉っ子供のまま。
あ〜人間に食べられちゃうくらいなら
ぼくだって、脂ののった切り身がよかったな...。
ぼくだって、大人になりたかったなぁ...。
Perspectives & Transformations
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