• 翌朝、目が覚めると違和感を感じた。
  • なんだか視点が高くなったような...。気のせいかな。
  • なんて考えていたら、「イクラくん!」
  • と、カズノコくんの声がする。振り向くとカズノコくんのすぎ側にいた。
  • ぼくはびっくりした。どうやってここまで来たの?そう聞こうとしたとき、
  • 目に入ったのはカズノコくんから生えているアシだった。

  • アシは人間にしかないはずなのに...どうして?
  • よく見ると周りに他のみんなもいた。同じようにアシがある。
  • 「イクラくん見てよ!ぼくらアシが生えたんだ。レールの上しか回れないぼくらからの卒業だよ〜!!」
  • ぴょんぴょんみんな飛び跳ねて喜んでる。
  • ぼくは突然のことにまだ状況が飲み込めていない。すると、
  • 「イクラくん気づいてないの?君もアシ、生えてるよ!」
  • え?よく下を見てみると、本当だ。ぼくにもアシがある...!!
  • 「すごいや!わぁ、これぼくの願いがカミサマに届いたのかな?カミサマ、ありがとう...!!」


  • それからぼくらは、ココを出てソトにやって来た。
  • ソトは海みたいに広くて、でも海よりいろんなものがあってワクワクした。
  • 今のぼくらは自由にどこにだっていける。
  • ぴょんぴょんみんな飛び跳ねて喜んでる。
  • おサカナ先輩たちも知らない場所にも行けるんだ。
  • さぁ、どこへ行こうか。
  • ぼくらの第二の人生がはじまったみたい。
  • つ づ く

Perspectives & Transformations