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翌朝、目が覚めると違和感を感じた。
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なんだか視点が高くなったような...。気のせいかな。
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なんて考えていたら、「イクラくん!」
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と、カズノコくんの声がする。振り向くとカズノコくんのすぎ側にいた。
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ぼくはびっくりした。どうやってここまで来たの?そう聞こうとしたとき、
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目に入ったのはカズノコくんから生えているアシだった。
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アシは人間にしかないはずなのに...どうして?
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よく見ると周りに他のみんなもいた。同じようにアシがある。
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「イクラくん見てよ!ぼくらアシが生えたんだ。レールの上しか回れないぼくらからの卒業だよ〜!!」
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ぴょんぴょんみんな飛び跳ねて喜んでる。
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ぼくは突然のことにまだ状況が飲み込めていない。すると、
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「イクラくん気づいてないの?君もアシ、生えてるよ!」
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え?よく下を見てみると、本当だ。ぼくにもアシがある...!!
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「すごいや!わぁ、これぼくの願いがカミサマに届いたのかな?カミサマ、ありがとう...!!」
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それからぼくらは、ココを出てソトにやって来た。
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ソトは海みたいに広くて、でも海よりいろんなものがあってワクワクした。
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今のぼくらは自由にどこにだっていける。
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ぴょんぴょんみんな飛び跳ねて喜んでる。
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おサカナ先輩たちも知らない場所にも行けるんだ。
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さぁ、どこへ行こうか。
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ぼくらの第二の人生がはじまったみたい。
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つ づ く
Perspectives & Transformations