日記には当時の様子が事細かに書かれている。

6月13日
とうとう実験の第一号が完成した。
朝から院内の色々なところで「彼」の噂を聞く。
「彼」は見た目はエイリアンのようだが、最低限の人間の知能を
持っているらしい。培養液の中からこちらの言うことを聞き、
何となく理解しているそうだ。とても気持ちが悪い。


6月15日
「彼」の成長スピードがものすごく早いことに驚く。
誕生してから二日目だと言うのに、人間の大人程の大きさまで
成長し、言葉のようなものを話し出したらしい。


6月24日
「彼」がここ数日何も食べていないらしい。あらゆるものを
与えているが全て無視だと言う。そのせいか、院長の機嫌が悪い。


6月30日
「彼」がいなくなった。実験室の中の飼育ガラスが割れていること
から、脱走・あるいは盗難が考えられる。
どちらにしても非常にまずい事態である。この非道徳的実験が
院外に漏れたらどうなることか・・・